獄中で文才に目覚めた死刑囚…正田 昭 - 本当にあった閲覧注意

獄中で文才に目覚めた死刑囚…正田 昭 – 本当にあった閲覧注意

金を得るために知人を◯害した男。死刑判決を受けた後、獄中で小説を書き始めたその男は、天才作家としての片鱗を見せ始める。

どんな事件だったの?

  • 犯人は正田 昭と言う日本人男性。
  • 金を得るため、仲間と共に知人男性を◯害した。
  • 獄中で書いた小説「サハラの水」は、群像の新人賞候補になった。

金を取り戻すために犯した凶行

1929年4月、正田は大阪府で6人兄弟の末っ子として生まれた。生後すぐに父が他界し、教師であった母親によって育てられたが、少年時代は長兄の暴力に怯える生活を送っていたと言う。

大学生になる頃には麻雀やダンスに没頭。浪費癖が激しく生活には困窮していたようだ。大学卒業後は証券会社に就職し、当時交際していた女性の叔母を得意先として資産運用をしていた。しかし、入社2ヶ月にして正田は解雇されてしまう。原因は彼が顧客の株券や預かり金を使い込んでしまったからである。

そして1953年7月、解雇から1ヶ月後に正田は◯人を犯してしまう。使い込んだ叔母の資金を回収するため、東京・新橋にあるバーに知人男性を呼び出した。そして、バーのボーイとその仲間と共謀して男性を撲◯。遺体を屋根裏に隠し、現金41万円を奪って逃走した。

その後、「屋根裏から血が落ちてきた」と騒ぎになったことで事件が発覚。警察は正田を含む3名を指名手配し、数ヶ月後に彼は逮捕された。正田以外の2名は事件後に自首している。

裁判の末、1963年に正田の死刑が確定。犯行の悪質性に加え、正田が遺族に対して一切の謝罪を行わなかったことが判決に影響を及ぼしたと言われている。

そして1969年12月、死刑が執行され、正田は40年の人生に幕を閉じた。

獄中で発揮した文才

死刑確定後、正田は小説を書き始めた。1963年に書いた小説「サハラの水」は、講談社が発行していた「群像」の新人賞候補になっており、獄中の彼と交流のあった作家・精神科医の加賀乙彦氏は、彼の才能に大きく惚れ込んでいたと言う。後に加賀氏は、正田をモデルとした小説「宣告」を発表している。

正田は「サハラの水」以外にも多くの著書を残したが、その全ては獄中生活の最中に書かれたものであった。2021年には、未発表の小説6編と11編の詩も新たに発見されている。

【実話】「肩に落ちてきたんですよ」とあるバーで起きた昭和の事件

参考サイト

死刑判決をきっかけに小説を書き始めた正田。元々彼に文才があったのかは不明だが、それによって目覚めた彼の才能は多くの人に驚きを与えた。皮肉にも死が確定している彼にとって、その反響は喜ばしいと感じるものだったのだろうか。もし死後の彼と話すことが出来るなら、その時の感情を聞いてみたい。

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