
【シリーズ・都市伝説】999人の被害者「浅茅ヶ原の鬼婆」
「浅茅ヶ原の鬼婆」旅人たちは唯一の人家であるあばら家に宿を借りた。そこに住むのは老婆と美人の娘。老婆は生きる為に旅人を次々と殺害した…。
どんな都市伝説なの?
- およそ西暦585年、武蔵国花川戸(東京都台東区花川戸)にある唯一の民家。
- その老婆と美人の娘の住む民家には旅人が度々宿を借りていた。
- 老婆は旅人を殺害し金品を奪って生活していた。
最愛の娘さえも「浅茅ヶ原の鬼婆」
浅茅ヶ原の鬼婆(あさぢがはらのおにばば)は、東京都台東区花川戸に伝わる伝説である。用明天皇の時代(およそ西暦585年)、武蔵国花川戸の周辺に浅茅ヶ原と呼ばれる原野があり陸奥国(福島県・宮城県・岩手県・青森県)や下総国(千葉県北部と茨城県西部)を結ぶ唯一の小道があった。
宿泊できるような場所が全くと言って良いほど無い荒地で、旅人たちは唯一の人家である、そのあばら家に宿を借りていたという。
この家には老婆と若く美しい娘が2人で住んでいた。実は老婆は旅人を泊めると見せかけ、寝床を襲って石枕で頭を叩き割って殺害し亡骸は近くの池に投げ捨て、奪った金品で生計を立てるという非道な鬼婆だった。娘はその行いを諌めていたが、聞き入れられることはなかった。老婆が殺した旅人が999人に達した。
ある日、ひとり旅の稚児(ちご)が宿を借りた。老婆は躊躇することなく、寝床についた稚児の頭を石で叩き割った。しかし、寝床の中の亡骸をよく見るとそれは自分の娘だった。娘は稚児に変装して身代わりとなり、自分の命をもって老婆の行いを咎めようとしていたのだった。老婆が自分の行いを悔いていたところ、家を訪れていた稚児が現れた。
実は稚児は浅草寺の観音菩薩の化身であり、老婆に人道を説くために稚児の姿で家を訪れたのだった。
その後、観音菩薩の力で竜と化した老婆が娘の亡骸とともに池へ消えたとも、観音菩薩が娘の亡骸を抱いて消えた後、老婆が池に身を投げたとも、老婆は仏門に入って死者たちを弔ったともいわれているという。
鬼婆が身を投げたとされる池は姥ヶ池(うばがいけ)と呼ばれてあり、現在も花川戸公園に残っている。同公園にある姥ヶ池の石碑の右側には伝説内容を記した看板が立てられている。
参考サイト
浅茅ヶ原の鬼婆…現在の価値観では測れない時代の話。いまも姥ヶ池には1000人分の人骨が埋まっているのかもしれない…。
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